短歌の作り方が学べる、今すぐ買える短歌の入門書の一覧25選

この記事は、新たに短歌を学びたい、実際に作れるようになってみたいと思う短歌初心者のための入門書について、現在でも購入できるものをリストとして提供するものです。

短歌の愛好家はそのほとんどが短歌の実作者でもあります。音楽などとは違って、言葉を扱うという日常手慣れた技術の延長線上にある創作活動は、なんだか自分にもすぐに作れちゃいそうな気がしますし、しかも同じ言葉を扱うでも小説なんかに比べてとりあえず完成させることはできそうなサイズ感です。

また、優れた歌というのは「わかるわかる！」といった共感性に訴えるところが大きいし、あまり技術的なところが見えない、分かりにくい、ということで簡単に作れそうに感じるところがあるのかもしれません。

実際、5・7・5・7・7の31音に当てはめて一首を形作るのは、日本語話者であれば簡単なことでしょう。しかしながら、おそらく多くの人がそこからが問題となってくるもので、どうにも歌人と呼ばれる人たちが作る作品のようなイイ感じにならないという悩みを抱えることになりがちです。

この記事では、そんな短歌をはじめてみたけれども、どうすれば良い歌が詠えるようになるのか？といった悩みを抱える初心者の皆さんにとって、大いに助けになるだろう短歌の入門書を収集してみました。

刊行年度順に掲載しています。20年以上前の本もありますが、いずれも現代の歌人が書いた、または監修したものですので、前時代的な内容というものはありません。

Image by Alva Pratt on Unsplash

短歌の入門書の一覧

2020年

天才による凡人のための短歌教室

天才による凡人のための短歌教室

著者：木下龍也
出版：ナナロク社

著者の木下龍也さんは男性歌人では今最も売れている歌人かもしれません。本書は自身が開催する短歌教室の内容を書籍化したもの。その刺激的なタイトルの通り、これまでの歌人の枠にとらわれない著者のスタイルは内容にも大いに現れています。目次にも「まずは歌人をふたりインストールせよ。」「目を閉じて、よく見ろ。」「投稿で負けまくれ。」などと刺激的なタイトルが並びますが、しかしいずれもその衝撃で凝り固まった初心者の心の扉を開くのが狙いであって、語られる内容は非常に理論的でわかりやすくスタンダードな考え方といえるでしょう。