2023年の短歌賞受賞結果

この記事は、2023年に発表された歌壇の主要な賞および短歌界にも関係する重要な文化芸術の賞について、その結果を一覧としてまとめたものです。

対象とするものは、2023年1月1日から2023年12月31日に主催者や報道機関から正式に発表があったものとなります。

2023年を振り返り時評を書く際の資料として、または単に優れた歌集や歌人を見つけるための手掛かりとして、なにかしら役立てば幸いです。

2023年の各賞受賞結果一覧

• 表中「選出なし」とあるのは「歌壇からの選出がなかった」ことを意味するものであり、その賞自体に受賞者がいなかったことを意味するものではありません。
• 「作品・対象」の『』（二重カギ括弧）は歌集など本のタイトルを、「」（カギ括弧）は書中の連作タイトルなどを意味します。

日付	表彰	氏名	対象	所属
1/1	2022年度 朝日賞	―	歌壇より選出なし	―
1/1	第64回 毎日芸術賞	永田和宏	歌集『置行堀（おいてけぼり）』	塔.
2/1	第74回 読売文学賞 詩歌俳句賞	―	歌壇より選出なし	―
3/1	第73回 芸術選奨文部科学大臣賞	渡辺 松男	歌集『牧野植物園』の成果	かりん.
3/1	第73回 芸術選奨文部科学大臣新人賞	―	歌壇より選出なし	―
3/8	第38回 詩歌文学館賞 短歌部門	小池 光	『サーベルと燕』	短歌人.
3/24	第34回 斎藤茂吉短歌文学賞	佐藤 通雅	『岸辺』	無所属.
4/12	第21回 前川佐美雄賞	水原紫苑	『快樂』	無所属.
4/12	第31回 ながらみ書房出版賞	糸川雅子	『ひかりの伽藍』	音.
4/12	第14回 日本歌人クラブ大賞	福島泰樹	『百四十字、老いらくの歌』（皓星社）を中心とした永年の功績に対して	月光の会.
4/12	第50回 日本歌人クラブ賞	山中律雄	『淡黄』	運河.
4/12	第29回 日本歌人クラブ新人賞	鈴木加成太	『うすがみの銀河』	かりん.
4/12	第21回 日本歌人クラブ評論賞	松村由利子	『ジャーナリスト与謝野晶子』	かりん.
4/15	第15回 小野市詩歌文学賞	大辻隆弘	『樟の窓』	未来.
4/21	第67回 現代歌人協会賞	鈴木加成太	『うすがみの銀河』	かりん.
4/21	第67回 現代歌人協会賞	田村穂隆	『湖とファルセット』	塔.
4/24	第57回 迢空賞	水原紫苑	『快樂』	無所属.
5/11	第66回 短歌研究新人賞	平安まだら	「パキパキの海」30首	無所属.

日付	表彰	氏名	対象	所属
7/21	第59回 短歌研究賞	渡辺松男	「鴇茶雀茶鳶茶」28首（角川「短歌」2022年12月号発表）	かりん.
7/31	第4回 BR賞	高良真実	「悲惨な景K　伊舎堂の罠」	滸, Tri, 心の花.
8/9	第4回 塚本邦雄賞	大森静佳	『ヘクタール』	塔.
8/23	第41回 現代短歌評論賞	中島裕介	「〈前衛〉と実作 ―― 生成ＡＩ時代に、人が短歌をつくること」	未来.
9/5	第69回 角川短歌賞	渡邊新月	「楚樹」50首	東京大学Q短歌会.
10/3	第11回 現代短歌社賞	井口可奈	「わるく思わないで」300首	無所属.
10/5	第33回 紫式部文学賞	―	歌壇より選出なし	―
10/15	第49回 現代歌人集会賞	菅原百合絵	『たましひの薄衣』	心の花.
10/23	第46回 現代短歌大賞	―	該当なし	―
〃	第46回 現代短歌大賞特別賞	心の花（結社）	創刊以来125年にわたる全業績	心の花.
10/24	第10回 佐藤佐太郎短歌賞	永田淳	『光の鱗』	塔.
10/31	第28回 若山牧水賞	永田紅	『いま二センチ』	塔.
11/2	令和五年度 紫綬褒章	俵万智	―	心の花.
11/15	第35回 歌壇賞	早月くら	「ハーフ・プリズム」（30首）	絶島.
12/3	第6回 笹井宏之賞	白野	「名札の裏」	ひねもす同人, 新潟大学俳句・短歌会.
12/21	第24回 現代短歌新人賞	菅原百合絵	『たましひの薄衣』	心の花.

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