子供に読ませたいプログラミングを学べる本のおすすめ11選

新学習指導要領により、2020年度から小学校から高校までの各学校において「プログラミング教育」が必修化されます。幼いうちから家庭でも読み書き計算を教えるように、これからプログラミングに関わる教育も意識しなければならないでしょう。そこで本稿では、幼児から幼稚園生、小学生に至るまでの各年齢層においてプログラミング思考の学習に最適な本を紹介します。いずれも人気、評価ともに高いものを厳選しました。

素材出典:Photo by schantalao on reshot

学校でどんなことを教えるのか?

学校で「プログラミング必修化」というといったいどんなことをするのでしょうか?やっぱり学校でやるんだから、なんだかC言語とか基礎的なやつをカチャカチャやりそうな印象も受けますが、そんなことはないようです。

文部科学省による平成29・30年改訂の新学習指導要領では、「コンピュータで文字を入力するなどの基本的な操作」や「コンピュータに意図した処理を行わせるために必要な論理的思考力」を身に付けるといったことを目的としています。

つまり、バリバリ本格的なコーディングをするのではなくて、プログラミングとはなんぞや?といったことを理解し、それに沿った論理の組み立てや発想ができるようになろうということです。

イメージとしては将来社会に出たときにプログラマーと適切かつ効率的な取引や指示ができるようにしたいのでしょう。また未来的にはあらゆるソフトウェアが個々人にフィットさせた形で提供され、それをビジュアルプログラミング的にカスタマイズすることにもなるかもしれません。そういったプログラミングが密接にかかわる社会活動が増加した未来における適正を高める下地作りと思えばいいかもしれません。

プログラミング必修化に合った本を選ぶためには?

先にも述べたようにプログラマーになることが目的ではないですし、コーディングができるようになる必要もありません。
将来社会生活で求められるプログラミング的思考を育むことが目的なので、そのためには、

  • 英語のコードなんか出てこないもの
  • 絵本や漫画のように楽しく親しみやすいもの
  • 親子で遊び感覚で楽しめるもの

などといった基準で選ぶことが大切です。

子供のためのプログラミング本11選

3歳~

いちばんさいしょのプログラミングえほん プログラミングをはじめる前に親子で読む本

対象年齢が3歳からと、現在流通している子供向けプログラミング入門書の中でも特に低年齢に向けた構成となっています。小さな子供が親しみやすそうなくっきりした線と優しい色使いの絵柄の絵本です。まだまだお話を理解するのも難しい年齢ではありますが、プログラミングで使われる言葉に親しませる、種をまくようなつもりで読み聞かせるつもりでいいかもしれません。

4歳~

ルビィのぼうけん こんにちは!プログラミング

フィンランド出身のプログラマーが作者の絵本です。世界中で大きな反響を呼び、広く子供たちに親しまれています。実際にプログラミングのコードなどは一切出てこず、プログラミング思考を学ぶための内容となっています。正統派のセンスあるいかにも絵本らしい絵柄なので、普通に絵本としてのクオリティも高いといえます。日本生まれのプログラミング言語であるRubyのプログラマーである作者が編んだRubyの物語が、日本の子供たちのプログラミング教育に生かされるというのは、面白い縁といえます。

ビスケットであそぼう 園児・小学生からはじめるプログラミング

読み聞かせの絵本ではなく、実際にプログラミングを実行して学んでいく本になります。Viscuit (ビスケット) という言語を使用しますが、絵を描くことで操作を行うビジュアルプログラミング言語なので、いきなり特別な才能や知識が要求されるわけではありません。上手く興味さえ持たせれば、幼稚園児程度でも楽しく取り組める内容といえるでしょう。

5歳~

5才からはじめるすくすくプログラミング

5~7才向けの教育用プログラミング言語ScratchJr (スクラッチジュニア) で遊んで学べる学習書です。オールひらがななので、対象年齢5才以上にしてはミスマッチというか逆に読みにくそうな感じもします。しかしその分やさしくやさしく挫折しないように配慮されている証ともいえ、人気とともに評価も高いものとなっています。

プログラムすごろくアベベのぼうけんおどろきの上巻

実際にコーディングや操作的なことはしません。純粋な絵本といえます。対象年齢に応じてやや難度を高めに設定してあり、より直接的なプログラミング思考へ近づく本といえるでしょう。変数や条件分岐、さらにはスタックといったコーディングに必要な概念まで自然と身に付くような内容となっています。

6歳~:小学校低学年 (1、2年生)

さわって学べるプログラミング図鑑

「さわって学べる」にタイトルどおり、手でさわってめくったり回したり仕掛け絵本のようになっていて、コーディングはせずとも体感的にプログラミングと親しんでいける工夫が凝らされています。手先を動かすことで、より脳を刺激してプログラミング的思考に関わる部分を発達させてくれることでしょう。

ドリルの王様 1,2年のたのしいプログラミング

タイトルに「ドリル」とあるように、小学生向けともなるとより学習の性格が強くなってきます。一方で学ぶことが苦痛になったりつまらなくならないように様々な工夫を凝らしています。問題自体がゲーム感覚であったり、進み具合に応じてシールを貼ってモチベーションを維持できる「がんばり表」などといったものが用意されています。

8歳~:小学校中学年(3、4年生)

なるほどわかった コンピューターとプログラミング

2019年に「こどもプログラミング本大賞」を受賞しており、各方面から高く評価されている本です。プログラミングだけでなく、当然ながら先々必要となってくるコンピューター(ハード)の知識も合わせて学べる本となっています。しかけ絵本の仕組みになっており刺激的に学ぶことができるでしょう。2進数などが出てきたりと、ちょっと難し目となっています。

小学生からはじめるわくわくプログラミング

ビジュアルプログラミング言語「Scratch (スクラッチ)」を実際に操作して学んでいくタイプの本になります。よりプログラミング自体を学ぶスタイルといえますが、本格的なものではなく教育用の簡単な言語ですので、プログラミング的思考を身に付けるための体験の一環ととらえてもいいでしょう。

ドリルの王様 3,4年の楽しいプログラミング

先に1、2年生向けのものを紹介しているシリーズの1冊になります。より学習指導要領に沿った、実際の学校での授業を意識したような内容といえいます。当然ながら低学年向けと同様に楽しめるような工夫がいっぱいです。

10歳~:小学校高学年 (5、6年生)

ドリルの王様 5,6年の楽しいプログラミング

低学年向け、中学年向けにつづくシリーズものの1冊です。いくつになっても(たとえ大人になっても)学習は楽しい方がいいに決まってますね。

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