この記事では、レトロテイストなデザイン性に優れたおしゃれな家電製品についてまとめています。特に、スタンダードな誰にとっても手を出しやすいレトロスタイルを実現しているアイテムを取り揃えました。いわば2020年のレトロ家電のベストデザインリストともいえるかと思います。
レトロスタイルをこれから始める方も、お部屋コーデの最後のピースを探している方も、ぜひ参考にしてみてください。
Image by Kambani Ramano on Unsplash
レトロといっても様々
一口にレトロといっても、カワイイ系のフレンチシャビーやカッコイイ系のブルックリン、キレイ目な北欧系、非日常系のレトロフューチャーなどがあり、そのスタイルは様々です。当然ながら正反対な雰囲気のアイテムを取り合わせても、チグハグな印象になっていしまい上手くいくはずがありません。
この記事では、コーディネートを意識したラインナップではなく、どれだけレトロなデザインとして優れているかのみを評価しています。ここにあるアイテムたちはどれも素晴らしい物ばかりだと思いますが、これらをそのまま揃えて空間づくりをすることは決しておすすめしません。
それぞれのレトロスタイルに沿ったコーディネートアイテムは、また別の記事でまとめています。
選んだ基準
説得力のあるレトロテイスト
「当時こんなデザインが本当に売ってたよね!」
「あのときの商品がほとんどそのまんま復刻されてる!」
そんな感動を覚えるようなリアルさが重要だと考えています。
カラーリングだけそれっぽいサックスブルーにしてみたけど、操作パネルは多機能感、電子制御感あふれているだとか。
昭和レトロやアメリカンミッドセンチュリーだとか、それっぽいデザインのディティールが混然一体となって何がなんだか訳が分からなくなっているだとか。
そんな残念なデザインではなく、ただシンプルに当時の優れたプロダクトを今によみがえらせたデザインであるものを選んでいます。
高いデザイン性
昔の優れたデザインの商品をそのまま復活させても、難しい場合もあります。色味が合わなかったり、サイズ感が異なったり、規格が変わっていたり。
現代の家電製品なのですから、不要な構造は取り払われるべきですし、液晶表示などの欠かせない機能も搭載されているべきでしょう。
しかしながら、必ずしも当時はそんな機能や構造はなかったとしても、上手く隠したり当時あったとしたらこんな形状となっていただろうといった、リアリティのあるデザインとなっていることが重要であると考えます。
多様なレトロスタイルに合わせやすいこと
基本的にここで紹介する電化製品たちは一つのテーマスタイルに沿っているわけではありません。それでも紹介したアイテムが、より多くのレトロファンの心に刺さり、それぞれの部屋に置いてもらい、その生活の色どりを豊かにすることになれば、それこそがこの記事の本望といえるでしょう。
より多くのレトロファンの好みに合うような、バランスの取れたレトロテイスト、レトロなプロダクトたちの中心に位置するようなデザインのアイテムを選んでいます。
具体的には、年代的には70年代を中心とした60~80年代のデザインがメインになります。
また、テイスト的には、当然ながらこの国でコーディネートしやすいのは昭和レトロということになります。また、少し前に大いに流行り、その後カフェなどのスタイルとしては定番となっているブルックリンスタイルからカリフォルニアスタイルのような、キレイ目な男前スタイルが中心です。
雰囲気的には、かわいいとかっこいいのバランスがうまく取れているプロダクトを評価しています。
最低限の使いやすさや品質
もちろんちゃんと動いて、壊れないことは大前提です。また、ある程度の使いやすさを保証してくれる最低限の機能は標準装備されていることが条件です。例えば冷蔵庫には冷凍庫があるべきですし、扇風機には首振りや風力調整は当然必要な機能でしょう。中には見た目だけの置物なんてものもありますが、ただただデザインだけの商品では意味がありません。
レトロなデザインの家電製品
大型冷蔵庫(200L以上)
Big Chill アメリカレトロ冷蔵庫 302~582L
大型冷蔵庫の中では、Big Chillのアメリカンレトロな冷蔵庫が最も優れたデザインを持っているといえるでしょう。開閉に用いるハンドル、クラシカルで派手なロゴ、クロームのガードなど、これでもかとレトロ感を醸し出すパーツが盛に盛られた印象です。カラー展開はもちろんサイズ展開も3サイズが用意されていて、予算に余裕があるならベストチョイスとなる製品です。
小型冷蔵庫(200L未満)
Grand-Line 2ドアレトロ冷凍冷蔵庫 198L ARE-198L
1人、2人程度が生活するための小型冷蔵庫ならGrand Lineの冷蔵庫が最適でしょう。200Lにほど近いサイズはやや大きく感じられるかもしれませんが、冷凍庫の完備、そして2ドアによる省エネ効果、また空間的余裕による冷却効率などの観点から、これより小さくなればなるほど機能的におすすめできないものとなるでしょう。デザインも開閉ハンドル型を採用するなど、レトロ感もしっかりとしています。極端な個性付けをせずにシンプルでどの時代にも合わせやすそうなところも良いですね。
炊飯器(6合以上)
TATUNG 大同電鍋 台湾 TAC-10L
ややコテコテなレトロ感が強いTATUNGの炊飯器です。1升近くのサイズでデザインに凝った、それもレトロ系の炊飯器はなかなか少ないので、本格的なスタイルを持つこちらの製品があるので助かるところです。昭和レトロに限定されるきらいはありますが、しかしたとえ他のコーデスタイルにおいても、中途半端な白物家電感満載の製品を選ぶくらいなら、アクセント的にこの可愛らしさを導入する方がずっと素晴らしい結果を生むことでしょう。
炊飯器(5合以下)
Vermicular バーミキュラ ライスポット ミニ(3合炊き)
典型的なフォルムは持っていませんが、海外系のスタイルでコーディネートしたいのであればはまる逸品です。そもそも炊飯器が日本独自のアイテムであるので、デザインとして相当な変化球を放り込んだ方が逆に違和感を減らしてくれることでしょう。ルクルーゼのような伝統的な調理鍋を思わせるデザインは、レトロな空間に意外なほどなじんでくれることでしょう。ここではミニの紹介になりましたが、より大きなサイズも提供されています。
フロア扇風機
HERMOSA レトロファンフロア RF-0219
西海岸やブルックリンに最適なデザイン。安心のハモサ製品なので、品質にも問題ありません。フロア扇風機には残念ながら現時点で昭和レトロなデザインの商品がありません。多くはこちらのようなスタイルになっています。その中でも特に平均的などのコーデにも合わせやすいフォルムをしているといえるでしょう。
卓上扇風機
ドウシシャ ピエリア メタルテーブルファン FDU-251
卓上扇風機は、レトロデザインが豊富なカテゴリといえます。特にこのドウシシャのメタルテーブルファンのようなスタイルがよく見られますが、その中でも同製品はよくバランスの取れたディティールを持っているといえるでしょう。サイズ的に存在そのものにかわいらしさを持っているので、少しインダストリアル感強めのデザインが雰囲気を保ってくれるでしょう。
サーキュレーター
ボルネード サーキュレーター・クラシック VFAN2-JP
サーキュレーターはインダストリアルなデザインが多い中で、ボルネードは思い切ったレトロ感を保ち続けています。そもそもボルネードが生み出し維持し続けてきたデザインなので、ホンモノ感が違います。様々なコーディネートに合わせても良い結果を生んでくれそうです。
照明(ペンダントライト)
Couleur ペンダントライト
ペンダントライトはP-1シェードなどがスタンダードなのですが、最近は様々なデザインのアイテムが見られることもあり、少しインパクトを大事にしたいジャンルといえます。ファクトリヤとも呼ばれる工業的なデザインですが、レトロスタイルな空間ではどんなコーディネートでもよく見られる定番でもあります。このぐらいのインパクトがあれば空間のレトロ感をぐっと高めるのにも一役買ってくれることでしょう。
置き時計
インターフォルム Devon
小さく製造コストも小さくて済むためか、その種類は豊富で、さまざまなデザインの置き時計があります。特にインターフォルム社はこのジャンルに強く、見るべきアイテムが多いのですが、そこからここではシックで少し高級感のあるDevonを選びたいと思います。多くのレトロスタイルの地図の中で、中央に近い位置に生まれたデザインといえるのではないでしょうか。
電子レンジ
A-stage 単機能電子レンジ 20L
電子レンジはなかなか個性的なデザインや、ユニークなレトロ感の解釈を見せる製品が多い印象です。A-stageの製品は機能が少ない分レトロ感を損なっていません。また冷蔵庫の定番であるGland Lineシリーズ(同じ会社の製品)とのマッチングにおいても優れています。
電気ケトル
BALMUDA The Pot K02A
電気ケトルはカフェスタイルなカッコイイやつか、レコルトなどに見られるようなカワイイやつに大きく分かれます。比較的合わせやすいのはバルミューダのザ・ポットのようなアイテムでしょう。この形状とカラーの中でもまたカワイイ寄りとカッコイイ寄りがあるので、ここではその中でも中間的な印象の物を。ここまでの中でバルミューダ製品を一つは取り上げたかったというのもあります。
アイロン
DBK ザ・クラシック J95TN
アイロンのレトロデザイン製品はほぼ一択、こちらのDBKの製品に決まりです。その名も「ザ・クラシック」!