※本記事の策定段階はドラフト(草案)です。
本記事は企画「わたしの歌集とあなたの歌集」について、企画参加者(寄稿者)向けの説明になります。企画に参加する方は全文をよく理解した上でご参加願います。
企画趣旨
本企画は、新しく歌集を出す著者が、自らの歌集の魅力について紹介するものです。また同時にその著者が別に紹介したい別な作者の歌集についても紹介します。
なお本企画の継続的な全体の中では、歌集に限らず「短歌の本」全般を扱っていきます。
企画が目指すところ
歌集を編む、またあろうことか誰かに読んでもらう。それは歌人としての極めて大きな目標のひとつだと思います。ときにそれはゴールであり、スタートであるかもしれません。この一大事を、届くべきところまで届けるために本企画を企図しました。
比較的新しいスタイルのメディアである最適日常と、自著をはっきりとした形で紹介することを恐れない著者。この結びつきに生まれるものは、これまで歌を届けるために行われてきた様々な取り組みの、それでもやり尽くせなかったことのひとつになるかもしれません。
ありていに言えば、著者自身によるプレスリリースの場を提供する、ということになりますが、商業主義からいたってほど遠いメディアと作家たちと界隈と読者たちに囲まれたそれが、果たしてなんと呼ばれるものになるのかは、今はまだ到底定まらないことでしょう。
願わくば参加者皆さんの手で、かけがえのない関係を生む企画として、呼ばわれるものとしていただければ幸いです。
企画の付随的計画
本企画で集まった原稿は、これを永続的に保管することを目的として、紙の書籍として発行する可能性があります。
発行の時期および頻度
週に1~3回、年に100回の発行を期待しています。基本的には参加した寄稿者の皆さんの記事が仕上がった順に発行していきます。ただし発行予定日まで余裕がない記事と前後を入れ替えたり、企画上のメインターゲットである「歌集」以外の短歌の本が連続することは避けるような調整は行います。
利用料および稿料について
本企画は歌集のプレスリリースという側面がありますが、PRサービスのような利用料というものはいただきません。いっぽう当方はwebメディアとして原稿をいただく立場ですが、この原稿料というものはお支払いいたしません。
これは、寄稿者は広告を行える、当方は優良なコンテンツを提供していただける、という双方に利益を相殺する形をとっているとご理解いただければと思います。
当方利益の説明
前項で掲げた相殺する利益とは別に、最適日常には次のような付帯的かつ一方的な利益が発生します。
- 歌集の紹介文、そしてその中で引用される短歌、あるいは短歌に関する文章、というコンテンツを累積的に持つことで、本サイトは「短歌」とその関連キーワードにおけるSEO上のバリューを高めることになります。
- 本サイトの多くのページにおいて、本件歌集の広告とは異なる、本サイト上共通の広告を出すことがあります。ここから発生した広告費は運営費として受領しています。
- 本件を含む様々なコンテンツを無料で提供することで、サポート会員やスポンサーからの運営支援を受領しています。
これらの発生利益に納得していただいた上で、本企画にご参加願います。
原稿の著作権について
掲載原稿の著作権のすべては、文章の著作者に帰属します。最適日常は非排他的な公衆送信権と出版権をのみ共有することとなります。
寄稿者は自らの文章を、公開のその日から、寄稿者の思うままに改変し、あるいはそのままの形で、自らのブログやSNS、他メディアおよび雑誌等に掲載してかまいません。
最適日常は、当サイトおよびSNSあるいはその支配下にあるメディアに文章を転載する権利を有しますが、かならず当初の文章そのままの形で掲載します。また、本企画をまとめた書籍等を発行することがある場合、かならず当初の文章そのままの形で掲載し発行します。(ただし紙媒体において再現不可能な表現についてはこれを除く)
本企画における「歌集」と「短歌の本」の定義
本企画における「歌集」と「短歌の本」の定義を次のように定め、これに該当するもののみを対象として扱います。
定義
- 本企画では、(序文、跋文、解説等を抜いた)なんらかの作品が掲載された総ページの過半を短歌作品が占めるものを「歌集」と呼びます。(例えば俳句や詩を含む詩歌集、短歌に関係のない散文も含むような作品集も)
- 前項定義の「歌集」に当たらない本で、短歌作品が含まれているもの、あるいは短歌作品が含まれていなくても短歌をテーマにしたものを「短歌の本」と呼びます。(例えば評論集、歌話集、入門書、用語集、エッセイ集や小説など)
対象となる条件
- 紙等の媒体を用いて、同様に複数部を刷り公共に頒布を企図するものを対象とします。(電子版のみの発行は対象としません。)
- 著者の員数が、単著のものでも共著のものでも区別はしません。(ただし記事の発行順位は単著を優先)
- 装丁の種類が、ハードカバーでもコピー本でも区別はしません。
- 発行の形態が、出版社による企画出版でも自費出版でも、個人(私家版)によるものでも区別はしません。
本企画原稿の作成における注意(両パート共通)
重要事項
- 歌集のような短歌作品が含まれた本であれば、必ず一首以上を引用してください。
- 引用の上限としては、歌集の全容を把握し得ると判断されるような量を掲載しないでください。ここではその量を収録歌数の5%程度までとします。
- 文章量の下限は設けませんが、目安としては説明として原稿用紙1枚程度の文量は必要と考え、400字以上とします。ただし自身に明確な意図がある場合はこの限りではありません。
- 文章量の上限は設けませんが、目安としては一般的に読む時間として10分程度で読めるとされる、4,000字程度を
- 歌集を扱う場合、集中の歌を列挙するだけが大半を占めるような文章はやめてください。
- 両パートのどちらにおいても、短歌の連作で説明を試みようとすることはやめてください。その他韻文的な作品群(俳句、川柳、詩など)によるアプローチもやめてください。いわゆる散文的な文章をもって説明していただきます。
推奨事項
- 基本はweb上の記事となりますので(※将来的に紙上の可能性もあり)ハイパーリンクの機能をよく活用した参照性の高い文書とすることも検討してみてください。
- 明確な想定ターゲットを設けることも検討してみてください。
「わたしの歌集」(自著)パートの作成における注意
対象となるもの
企画趣旨上、将来にかつ確実に発行予定のある歌集を対象とします。具体的には、版元と話がすすみ装丁なども決まりつつある。私家版であれば印刷所も選定済みで販売手段もBOOTHなどを用意している状態が望ましいです。
また散発的に過去に発行した歌集も扱います。
作成上の注意
自身の歌集にフォーカスが収束するものであれば、どのようなテーマ、論旨、文章形態でもかまいません。
「わたしの歌集」パート文のテーマ例
- 歌集に描き切れなかった自身の半生をつづる
- 歌集出版にかかった手間や費用などの詳細な記録
- 師や先輩、仲間などから受けた影響や刺激
- 歌集が訴えるテーマ、社会問題の説明
- 歌集を編み始めてこれまでの断片的な日記群
「あなたの歌集」(選書)パートの作成における注意
対象となるもの
- 自身が同人としてやアンソロ作家として参加しているものは該当しません。(栞文、帯文などは含みません)
- すでにどこかで紹介したものでも大丈夫です。
作成上の注意
このパートでは、特に引用のルールに気を付けてください。常に引用歌(文)が従、解説が主となることを意識してください。その主従関係は文字数量の比較で定まるものではありませんが、自らに基準がない時はこれを参考にしてみてください。
引用一首に対する期待文量は、31文字に対し確実に倍以上となる3倍程度とし、100字以上と定めます。10首を引用した場合、文量は(引用歌の文字数とは別に)1,000字以上を期待します。
「あなたの歌集」パート文のテーマ例
- 対象本との出会いや生活とリンクした思い出
- 対象本の作者やその舞台となった土地の話
- 批評を試みること。短歌史との位置づけやその時代における位置づけ。与えた影響。
- 広く文学史や文化史に位置付けること。広く同時代の作品と比較すること。
- 丁寧な一首評を繰り返す。
webから参考にできる批評類
記事配信の順番について
基本的に原稿の上がった順に配信していきます。ただし自著パートを「短歌の本」とする回が連続しないように順番を入れ替える調整を行います。
配信の頻度は週1~3回で、1回の場合は金曜日を配信日とします。これに2回の場合は火曜日、3回の場合は日曜日を追加します。
月の最終週時点で、三か月後までの配信の記事と順番を決めます。この時点で候補が週3回を計画しても収まらない場合、次項に掲げる優先度の点数を計算して決定します。
掲載希望の多い場合において
週に1~3本、年に100前後の発行頻度を計画するなかで、これを超える掲載の希望がある場合には、次のような基準に則り調整します。
基本的には、以下の表に示す通り、単著の「歌集」を優先します。なおここに掲げた以外の要素、著者や版元の知名度等は影響しません。
種類 | 自著 | 選書 |
---|---|---|
歌集(9割以上が短歌) | 20点 | 10点 |
歌集(5割超が短歌) | 7点 | 5点 |
短歌本(9割以上が短歌テーマ) | 7点 | 5点 |
短歌本(5割超が短歌テーマ) | 2点 | 2点 |
単著 | 5点 | 5点 |
共著 | 2点 | 2点 |
著者または新刊書店から購入できない | -10点 | -5点 |
発行日が将来である | 10点 | 0点 |
※歌日記、歌物語のような形態であれば、その前後の文章は短歌に関連するものと判断します。
効果の適用範囲
本文書は予告なく変更されることがあります。なお変更内容が権利等に及ぶ重要なものである場合、変更以前の参加者にその効果は適用されません。
改訂履歴
効果の適用範囲等に影響を及ぼさない軽微な変更については、記録から除きます。
- 1.0:ドラフト発行(2025年6月26日)